新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関連する用語はカタカナ英語が多く分かりづらいです。
検索しなくても済むように1ページにまとめてみました。
SARS-CoV-2
新型コロナウイルスの正式名称。
2020年2月上旬に国際ウイルス分類委員会が提唱。
サーズコロナウイルス2という意味合いで、新型ではあるがサーズ(重症急性呼吸器症候群)コロナウイルスの一種とみなされている。
COVID-19
SARS-CoV-2によってかかる疾患、新型コロナウイルス感染症の事。
コビッド19と読み、2019年に発生したコロナウイルス感染症と言う事からWHOが2020年2月11日に正式名称として発表された
噛み砕くとSARS-CoV-2は菌の名前で、COVID-19は病名と考えればよい。
アウトブレイク
突発的にもしくは急激に感染拡大(院内感染など)が広がる事で、今回の新型コロナでいきなり出てきた用語ではない。
outbreakには元々、突発という意味があり疫病だけではなく、突然起こる戦争や災害、暴動などに対しても使われている。
但し、医療従事者にoutbreakと言えば突発的(予想外)な院内感染拡大として理解してもらえる。
又、WHOでは単に突発的な感染拡大という意味で使っている。
オーバーシュート
新型コロナウイルス感染症では感染者が爆発的に増えるという意味で使われる。
本来のOvershootは射外す、通り越す、やり過ぎる、度を超す、などの意味合いで使われ、新型コロナとは一切無関係。
和製カタカナ英語と考えてよい。
クラスター
日本では新型コロナに感染した集団や、集団感染するという意味で使われる。
英語でClusterは 房、群れ、束、などの意味でイメージするなら「ブドウの実がたくさん付いてる房」とか。
Disease clusterと言えば疫学的に感染者の集団を意味するので、海外でも通じる用語になる。
ソーシャルディスタンス
感染症予防(防御)の為に確保した方がよいと言われる人と人との距離。
最低2メートル以上距離をとる事が推奨されているが目安であり、この距離なら感染しないという事ではない。
英語でsocial distanceと言えば単純に社会距離という意味になるので、新型コロナ特有の用語ではない。
パンデミック
特定の感染症が世界的に大流行している状態の事。
決定&宣言するのはWHOであり、元はインフルエンザの為に作られた指標である。
インフルエンザ以外でパンデミック宣言されたのは、今回の新型コロナウイルス感染症が初めて。(2009年新型インフルエンザで宣言されて以来)
ロックダウン
都市封鎖の事で日本には都市封鎖を出来る法律はない。
日本国内での緊急事態宣言とは全て要請(お願い)であり、法的な強制力は含まれていない。
ロックダウン(都市封鎖)は原則、法的強制力を伴うもので違反者には罰則を科す事が出来る。
英語でlockdowanと言えばイコール都市封鎖の意味なので通じる。
3密
日本語なのに分かりにくい。
密閉空間、密集場所、密接場面、3個の密を合わせて3密、これを避けましょうという意味。
標語みたいに「3密を避けましょう」と言われても分かる様で分からない。
密接場面
手が届くような距離で人と接すること、会話をすること。
飲食店、ライブハウスなどが当初は例に出されていたが、ただの例でしかない。
スーパー、コンビニ、公園、挙げたらきりがない、どんな場所でも密接場面はあり得る。
密閉空間
窓や換気設備が十分ではなく閉ざされた場所の事。
図書館、博物館、塾、教室、劇場、映画館、会議場などが例に出された。
これも密接と同じで他を挙げればきりがない。
交通機関、役所、銀行信金、など公共機関と言ってもいい全てが当てはまるはず。
密集場所
人が多く集まる場所の事。
大型商業施設、遊園地、学校、公園、集会など。
結局、3密に絶対ならない場所などない。
3密を避ける事=外出を控える事と覚えておけば十分だろう。
簡単な言葉で新型コロナを話そう
そうですよね~ これがまた専門家なら常識という用語ばかりではなく、今回の新型コロナで急に使われだした言葉もあったりしますからね。
そこまで気を使わなくてもいいと思いますよ。
それよりも政府を含めた行政機関が誰にでも分かり易い言葉で説明する事が大事でしょう。
「既にオーバーシュートになりつつあり」
「既に爆発的に感染が広まりつつあり」
文字数も同じようなもなのだし、意味は当然同じですから。
新型コロナウイルス関連リンク
用語だけではなく新型コロナウイルスの情報を入手するのに有用なサイトをご紹介します。
【山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信】
ご存じノーベル生理学医学賞を受賞した山中伸弥教授が開設した新型コロナウイルス専門の情報サイトです。
厳密に言えば専門家ではないのに、敢えて全ての人の為にご自身の繋がりをフル活用して情報提供をしてくれています。
以下の3サイトは山中教授のサイトからリンクが張られていますが、位置が分かりにくいので掲載しておきます。
・新型コロナウイルス対策ダッシュボード・
都道府県別の感染者用病棟数や利用数が一目で分かるようになっています。
・新型コロナウイルス感染速報・
都道府県別で感染者数、PCR検査状況などの情報が確認出来ます。
・NHK新型コロナウイルス特設サイト・
NHKの特設サイトです、総合的な情報を確認しやすくなっています。
【日経メディカル】
会員(医療関係者)でないと最後まで読めない記事もあったり専門用語は当然多いですが、世界で情報共有している事、医療現場の危機的状況は十分に分かります。
私たち一般人が出来る事は医療従事者への感謝や称賛の言葉ではなく、自身の予防をしっかりして感染を最小限に防ぐという事だと気付くはずです。
それが現場で働く人達の負担を減らす最高の方法であり、感謝を伝える行動と言えるでしょう。
【厚生労働省 新型コロナウイルス感染症について】
厚生労働省のサイトでコロナ関連のTOPページです。
【新型コロナウイルス感染症対策本部】
首相官邸のサイト内に設置されています、いわゆる専門家会議の構成メンバーなども閲覧出来ます。
【新型コロナウイルス感染症対策】
内閣官房が設置したサイトです、国からの給付金や助成金の申請方法&受領方法が掲載されています。
その他、身近な自治体情報を確認したい時は
○○○(自治体名) コロナ
で検索すれば公的機関の情報が上位表示されます。
テレビ、新聞、ネット、情報は溢れていますよね。
残念ながら信頼とか信用を現時点で求めるのは厳しいでしょう。
まずは起きている事実を確認し自分と身近な人の感染を防ぐ、これしかないです。
いや、そういう意味ではありません。
最新の情報は次々と発表公表されていきますが、確定情報ではないと言う事です。
○○の可能性がある
○○は効果が確認された例もある
○○だと思われる
○○は有効かもしれない
どんなニュースや情報でもしっかり聞いて(読んで)いれば分かるはずで、ほぼ全てがまだ不確実の事です。
不安な気持ちは筆者も同じですが今は出来る感染予防をしっかりし外出を控える、これが確実に言える事です。